ギャラリーのある二世帯住宅



2世帯住宅とギャラリースペースからなるコンクリート打ち放しの2階建てのオール電化住宅です。
駅へと続くバス通りは人通りも多く道路からも眺めが良いため、1階部分の道路側にお母様の趣味である陶芸の作品を展示したり、あるいは一般の方にお貸しできるようにギャラリースペースになっています。したがって道路側に面した1階はギャラリースペースのために大きな開口を取っています。
同じく1階の南側はご高齢のお母様が1人で生活をされ、2階にはご夫婦と小さなお子様の3人が生活をされています。
この住宅は高齢者や幼児がいらっしゃるので、玄関ドアを除いて室内はすべて引き戸にして安全性を考慮しています。そのため普段は引き戸を開けることでオープンなスペースとして使い、来客の際には引き戸を閉めることにより仕切ることが容易にできます。
2階住居へは1階の玄関ホールから吹き抜けになった鉄骨階段を上がって入ります。
上がった階段・廊下スペースを境に北側の寝室、子供室があるプライベートスペースと南側のリビング・ダイニング・キッチンや洗面脱衣室・浴室といったパブリックスペースに分かれています。
北側にある寝室と子供室からはバス通りと都営アパートが見えるため、プライバシーを考慮して開口部は縦長のスリット窓にしています。
また子供室はお子様が将来2人に増えることを想定してあらかじめ大きなワンルームにしてあり、2室に分割できるように設計しました。
2階リビングからつながる東側には大きなテラスがあります。外部からの視線を遮るためにルーバーが取り付けてあり、このテラスから差し込む光がリビング全体を明るくして風も通せるようになっています。
内装に関しては、コンクリート打ち放しで全体的に冷たいイメージがあるので、構造体と関係ない間仕切りの壁、建具や造り付け家具はすべて色見が良く、木目が奇麗なシナベニヤを使って暖かい感じに仕上げました。
また、天井についてはコンクリートの強い直線的な感じを解消し、明るくしたかったので曲線を用いデザインして白い漆喰左官仕上げにしました。
一方、1階のお母様の住居部分は内装に関しては全体的に2階の子世帯と同じですが、和室を希望されたのでダイニングに続くリビング部分の床を縁なし畳にし、寝室も畳敷きにしました。

建物データ

所在地 東京都
用途 専用住宅、ギャラリースペース
構造 鉄筋コンクリート造
建築面積 105.84㎡
延床面積 243.81㎡
竣工 2007年
設計者 三浦尚人建築設計工房
施工
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