長瀬の家
大阪の東大阪市、町工場の多い環境に建つ住宅。
敷地の状況から景色の見せ方は、どのように空を見上げられるか、ということを考えていました。
施主さんは、大きな車で、いろいろなところへ旅行に行き、車で寝泊りする。またバイクで岩山を登っていくレースで、アマチュアの域を越していきそうな程凝った趣味を持っています。そういった趣味を生活に取り込めるような家を考えたいと思っていました。
1階は真ん中に土間があり、ここがバイクの手入れをする場所です。土間を見上げると天窓があり、その天窓にスノコがかぶさっています。見上げて見えるスノコは2階真ん中に配置している中庭部分となっています。他、1階は土間の周囲に、小さな個室が3つあります。2階へ上がるとLDKの用途と寝室、浴室等があります。日常の生活はほぼ2階で過ごせるようになっています。45°入れ子状に傾けた中庭があります。その中庭の周囲に居間部分やキッチン、寝室などが囲んでいるようになっています。2階は中庭を中心にグルグルっと回ることができます。ワンルーム的な感じですが、中庭があることでお互いの距離感をつくることができます。また建具もあるので各部屋を仕切ることもできるようになっています