銭屋本舗オフィス
昭和期に建てられた味のあるオフィスビルの執務室。レトロな雰囲気を大事にしながらパソコン中心の現代的な環境にアップデ-トしました。机や椅子でブースをつくり、本棚やラックなど什器でスペースを仕切るオフィス空間では、だんだん家具の役割が建築に近づいていきます。ここでは逆に建築を少し家具に近づけてデザインすることで、家具も什器も、仕切り壁も建具もキッチンも、どれが建築でどれが家具か分からない色々なものがレトロなスケルトン空間に漂っている様相にならないだろうかと試みました。
オフィスエントランス。既存のアルミ扉を重厚感のある鉄扉に交換。
事務所の隅で眠っていた古い家具を壁面収納として再利用。
柱・梁・天井はコンクリートのテクスチャを残して塗装仕上げ。11Mのロングスパンを飛ばす架構をダイナミックにそのまま見せる。
天井面は蛍光灯と配線ダクトを併設。デスク配置に応じてフレキシブルにペンダント照明を移動する計画。
古いスチールサッシはカバー工法によりアルミサッシに交換。木製ブラインドを取付。
南面の大きな開口。調べ物や簡単な打合せ時に利用できる共用デスク。
大きな本棚で空間を仕切っている現オフィスからヒントを得た「かべかぐ」。家具と建築のあいだ。
「かべかぐ」をくぐって小部屋に入る。
会議室から執務室を見る。木枠にアンティークガラスを嵌めて、採光を取りつつ緩やかに視線や音を遮る。
建物データ
所在地 |
大阪市天王寺区 |
用途 |
オフィス |
構造 |
鉄筋コンクリート造 |
建築面積 |
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延床面積 |
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竣工 |
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設計者 |
アートアンドクラフト+山本嘉寛 |
施工 |
アートアンドクラフト |