Cafe Franz Kafka
ならまちにある町屋を改装したブックカフェです。かつてシルクロードの終着駅だった奈良という立地を考え様々な時代や地域を旅する「かばん」としてインテリアを設計しました。オーナーが世界中で集めてきた様々なアンティークを陳列することで、開けばディスプレイ棚にもなる大きなトランクとして機能します。うなぎの寝床の片面は様々な物品を陳列できる壁いっぱいの可動棚、もう片方は古いトランクの内面をイメージしたファブリックで覆いました。
町屋の格子戸越しに白いキューブが見える。
オーナーが世界各地で蒐集した本や物品が並ぶ店内。
白いキューブの内部は厨房。
北面の壁全面を覆ったファブリックは見る角度によって色味が変わる素材。空間全体に奇妙な雰囲気を醸し出している。
店内のアンティークと呼応するアラビックタイルとターコイズ色のモザイク。
北面は全面ファブリック。南面は全面可動棚。
棚受け金物はスチール製に焼きを入れてアンティーク加工。棚板は35mmの杉足場板
デザインのヒントとなった「トランク」。直截的な表現ではなく、枕詞として連窓される要素を空間に散りばめている。
裏庭の船舶照明。