関町北の家(天空光の家)
この住宅は、北側が道路でそれ以外は住宅に囲まれた敷地にあっても
家の中は「明るく陽射しを感じられる家」
「基本性能がしっかりとした家」
とすることが求められた若いご夫妻の為の住まいです。
シンプルで機能的なプランでありながら、ぬくもりを感じる家としたものです。
構造は木造、在来軸組工法(屋根は垂木構造)による33坪程の住宅です。
~明るく風通しの良い家~
住宅が密集し、1階は南からの日射しが期待できない敷地あっても
陽射しを感じることができるようにするため、
日頃手がけている住宅において、設計の手法のひとつとしている
「大型のトップライト」や「床用ガラス」
といったものを用いた家です。
~ワンランク上の家~
奇をてらうようなデザインよりも質の高い家としたい
というご要望に応えるべく、予算の許す範囲で
建物の耐震・耐久性、断熱、防水、設備計画といった面で
性能の高い素材や工法を用いた住宅です。
木製アーチ天井の玄関。
北側の道路に面する玄関は、手の届く部分は全面収納棚として、その上部に窓を設けました。
明るさを確保するように大きめの窓としながらも、道路側の視線が気にならない位置にすることを意図したものです。
棚の上下に間接照明を設置し、上下方向からの柔らかな光に包まれる玄関です。
リビング南面。
正面右手が南庭のウッドデッキにつながるリビング、左手がダイニングです。
ダイニング脇のオレンジ色のレザー貼の引き戸を開けるとキッチンにつながります。
この引き戸の下はダイニングから使う収納棚で、その上が配膳カウンターとなります。
間接照明による柔らかな光の空間です。
主寝室。正面はクロゼット。
クロゼットの戸は壁の仕上材と同じ仕上げとし、その上部はガラスの欄間とすることで、寝室が広く感じられるようにしました。
床は杉材に自然塗装で着色しました。
素足でも優しい感触にする為に杉材を選定したものです。
建物データ
所在地 | 東京都練馬区関町北 |
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用途 | 戸建て住宅 |
構造 | 木造(在来軸組) |
建築面積 | 56.0㎡ |
延床面積 | 109.4㎡ |
竣工 | 2010年 |
設計者 | 中川龍吾/中川龍吾建築設計事務所 |
施工 | 内田産業 |
おすすめ情報
工種 | 使用部位・おすすめ理由など | 名称・品名等 | 会社名 |
その他 | 庇、2階洗面室の床 | ガラス庇、ガラス床 | (株)デバイス |
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