あちこちでお茶できる家
敷地は大阪の郊外。なだらかな斜面を造成した静かな住宅街にある。
南側の道路から1段上がっており、日当たりは良好。200㎡ほどの区画が整然と並び、住宅を建てる上で申し分のない条件と言える。
正確に言えば、敷地は真南の軸線から23度振れている。真南方向で毎年大規模な花火大会が開かれることもあり、まずはここに注目した。
建物の長辺は真南に正対するよう配置し、玄関のある短辺部は敷地に直交する平面計画とした。これは街並みに配慮する意味と、西日を遮り、庭のプライバシーを確保する狙いもある。
メインコンセプトは奥さんの「家の中のあちこちで、カフェのようにお茶できたら素敵」という会話からとったものだ。
キッチンで対面して、大きなダイニングテーブルで、居間横のカウンターでインターネットをしながら、庭で、2階ファミリースペースで、そして大きな玄関土間で。
その上部は、大きなバルコニーになっており、夏の花火大会を楽しめる。部屋ごとにテーマを決め、思い切った色を使った。更にカラフルな家具。楽しみの多い家だと思う。
建物データ
所在地 | 大阪府富田林市 |
---|---|
用途 | 住宅 |
構造 | 木造 2階建て 新築 |
建築面積 | 73.85 ㎡ |
延床面積 | 132.36 ㎡ |
竣工 | 2012年2月竣工 |
設計者 | 一級建築士事務所アトリエm |
施工 | 市川工務店 |