i table/life around the table
家族構成の変化に応じたLDKの計画である。主人の多趣味に応えること、溢れるモノを整理すること、ホームパーティーに対応できることが求められた。今までの使い方をみるとモノを整理するということを収納量の問題としてはとらえることが出来ず、むしろ使い方とか散らかし方の問題、そしてそれは空間の作り方の問題であるように思えた。今まで床に直置きされていた多くのモノを大きなテーブルの上に上げること、そしてそれにより動線を明確化することによって、散らかっていたモノが空間の質を作る要素となるように計画した。テーブルに切り欠きを入れることで、ご飯を食べるときはキッチン周りに小さくまとまり、一人になりたいときは部屋にこもるのではなくテーブルの端に(もしくは下に)居場所をつくるというように、家族間の関係を選択できる幅を広げた。 テーブルという上部を解放した物理的障害により一体的なワンルームの開放感と居場所を選択し作る自由さを同在させた、家族やコミュニティーの在り方をサスティナブルなものとする大きなテーブルの提案である。またテーブルの下を出来る限り収納とすることで収納量の問題も同時に解決している。