千里の家
千里丘陵、万博公園の南の千里ニュータウンに建つ住宅。
この地域は1970年の万博をきっかけに開発された地域で、周辺にはこの地域の特徴である、良好な緑と調和した街並みが広がっています。
開発から30年あまりが経ち、住宅の建て替えなど新たに手を加えられたものが目立つようになりつつあります。その中にはハウスメーカーなどの家も多く、どこか無機質な街並みにも感じられます。
この計画では、これからも進むであろう新たな風景に対して、少しでも時の経過を家と共に感じられるよう、外部内部とも自然の素材を大事に用いています。
住戸計画では、3つのボリュームで構成しています。
中心のボリュームにリビング・水回りと共用の機能をまとめ、それを挟む左右のボリュームに大人が4人住むという構成のもと、各個室を独立性を持った空間としています。
各棟の隙間の空間は中庭・玄関・テラスと共用棟との距離を間合いと感じられる空間構成としています。