REN
クライアントは 建設地近くにあった 2つの小さな施設の方々で
その施設の方々が一緒に生活することにあたって
新たな暮らしの場所が必要となり 設計の依頼を受けた
敷地の周辺は 町工場が沢山ある地域で
それらの町工場が街の交通や生活そして色あいを形成していて
職住が一体となった街並みになっていた
都市の形成として職住密接は利便性の面から一つの理想ではあるが
時に 生産性をあげる為だけに作り出された工場などの建築が増大していき
やがてそれらが集中しはじめ、街の骨格(交通や生活スタイル)に大きく影響し
建築が人を凌駕していく問題も所々に見られる。
建築の集中による影響が街に現れているとしたら
用途は違えど同じ建築により街に静寂さと色あいをお返ししたいという気持ちから
限られた敷地にそれらを踏まえ新たな調和が生まれるよう建物を配置した
その結果より生まれたシンプルかつグラマラスな白いフレームは
新たな街の背景そしてランドマークとなった
またクライアントの方々からは
「明るくそして活き活きと生活できる空間を」 という要望が寄せられていた
建築を計画するにあたり 道路を挟んだ向かい側にある小学校の方角へ
積極的に窓を設け太陽の明るさと暖かさを共有したうえ
「にぎわい」のたまりも共有できるようし活き活きと生活頂けるようにした
笑顔がいっぱいに溢れる そんな場所となり
長く使って頂ければ 設計者として幸いである