北烏山の家(庫裏)
この住宅は、世田谷にあるお寺の庫裡。若い住職とご家族の住まいです。
法的に木造とすることができないことからRC造とし、
安定した温熱環境と建物の耐久性の向上といった観点から
RC外断熱工法を採用した建物です。
敷地は、お寺の境内という条件にあって、
「外観と檀家さんが使用するスペースは本堂や周辺とのバランスをとったデザイン」
「家族のスペースはカントリー調」
といったことが求められたものです。
住まいの他に、応接室、法衣室といった部屋の他、
奥様が華道を教えるための部屋もある家です。
内装や建具に使用する木はバーチ材を主として、レッドシダー、たも、桧、栗の
無垢材、漆喰や珪藻土(ライムコート)といった壁材、テラコッタやレンガ等を
フローリング以外の床に使用した自然素材の家です。
既製品や石油化学製品の使用を極力少なくすることで
「これからの長い月日を共に過ごすことができる味わいと暖かみのある建築」
となることを期待した住まいです。
2階の主寝室。
パソコンコーナー同様、ダイニング上部の吹き抜けに面した寝室です。
写真左手の窓を開ければ下階に声がけができるようにしました。
正面のウォークインクロゼットのドアや右手のクロゼットの折れ戸は、床材と同じバーチ材で造っています。
来客用玄関。
この家にはプライベート用の玄関と来客用の玄関と、ふたつの玄関があります。
来客用の玄関は和の空間とする必要があった場所です。
天井は白木(スプルス)の板貼。
壁はライムコート掻き落とし仕上。
床は石英岩貼。
玄関戸や下足棚、テーブル類は全てタモの無垢板で造りました。
建物データ
所在地 | 東京都世田谷区北烏山 |
---|---|
用途 | 共用型2世帯住宅(庫裏) |
構造 | 鉄筋コンクリート造(外断熱工法) |
建築面積 | 151.6㎡ |
延床面積 | 223.7㎡ |
竣工 | 2013年 |
設計者 | 中川龍吾/中川龍吾建築設計事務所 |
施工 | 渡辺富工務店 |
おすすめ情報
工種 | 使用部位・おすすめ理由など | 名称・品名等 | 会社名 |
外周開口部 | 外周窓 しっかりとした造り | 木製防火窓 | マーヴィンウィンドウズ |
---|