世田谷t邸
敷地は比較的ゆとりのある住宅地に位置し、敷地周辺の地形は南西方向に下っており、敷地も南北方向に1m程度の高低差がある。
設計者の自邸であり、住居と仕事場をローコストで建設することが条件となった。将来的に予想される増員に対しては、増床スペースをあらかじめ見込んでいる。(2005年、寝室上部にロフト増設。さらに水回り上部に増築可能)
入居者が単身者なため、プログラムを単純化し、生活を1本の長いチューブに入れ込み、それを立体的に屈曲させることによって空間を分節する、3次元的ワンルーム・プランとしてみた。
この手法により、内部が決まると同時に外部空間も決定し、あとは必要な箇所に開口部を設けて設計は終了。なるべく恣意的操作を避け、天井構造材を表わしにするなど、生活の「下地」となる「未完」の箱となるよう留意した。
なお入居後、ファサードの表情に難を感じ、現在は木摺によるスクリーンを増設している。
建物データ
所在地 | 東京都世田谷区 |
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用途 | 専用住宅 |
構造 | 木造在来工法 |
建築面積 | 69.14平米 |
延床面積 | 80.48平米 |
竣工 | 2000年12月 |
設計者 | 瀧浩明/瀧浩明建築計画事務所 |
施工 | 福田工務店 |