M邸
建て主は「家族みんなが仲良く同じ時間と空間を共有でき、かつ仕事や趣味で完全に独りで籠ることのできるような場所のある家」を望んでいました。それは、家族が仲良く暮らすことができること。みんなが集い一緒にいることを感じ取ることができるワンルームのようにオープンなLDKと趣味の音楽や映画を愉しんだり仕事をするための離れのような個室がある家だと考えました。
LDKは単純なワンルームではなく部屋をずらして繋げたり床に段差を設けることでワンルームのような広がりや奥行き、開放性を持ちながら緩やかに区切られた空間になっています。家の中全体が繋がっているけど緩やかに区切られることで変化のある様々な居場所が生まれ、1つの空間の中で家族それぞれがある程度の距離感を持ち思い思いに過ごすことのできるLDKになっています。
ワンルームのような部屋は佐久市のような寒冷地には不向きですが、LDK等が連なることで同じ時間、同じ空間を共有し、みんなが向き合って暮らせる家になることを目指しました。
個室などは2階に設けることでLDKとの距離をとり、特に仕事のための書斎や趣味のためのオーディオルームは奥の方に設けることで離れのような距離感を感じられるようにしました。現在子供が小さいので子供部屋が親子の寝室になります。子供が大きくなった時にはオーディオルームが夫婦の寝室兼オーディオルームになります。また子供部屋は可動式のクローゼットで2つに仕切ることができるようにしています。